日商簿記3級 : 1.1 簿記の基礎
2016/04/24
1.1.1 簿記とは
  • 簿記は、店や会社が日々行う取引を記録する手段です。
    + 利益財産状況を把握することが目的。
1.1.2 損益計算書と貸借対照表
  • 損益計算書は、店や会社の一定期間における収益費用のまとめです。
    + 財産がどんな名目で出入りしたかが把握できる。収益 - 費用 = 利益
     - 経営成績 : 店や会社の一定期間における利益

  • 貸借対照表は、店や会社のある時点における財産状況のまとめです。
    + 資産負債純資産をまとめたもの。


1.1.3 仕訳とは
  • 仕訳は、取引を記録することです。
    + 取引では必ず財産の流れがあります。
     - 財産の流れの元(source)を貸方と呼びます。
     - 財産の流れの先(sink)を借方と呼びます。
    + 仕訳では、貸方/借方に勘定科目という名称を付けます。



    + 上図は、代表的なお金の流れを示していますが、修正目的等で逆方向の仕訳が発生することもあります。
    + その場合でもお金の流れを意識して借方/貸方を決めるだけです。

1.1.4 勘定科目の五要素
  • 勘定科目には資産, 負債, 純資産(資本), 収益, 費用五要素があります。
    + 資産 : 現金や預金、土地など、一般的に財産と言われるもの。
    + 負債 : 銀行からの借入金など、後日お金を支払う義務があるもの。
    + 純資産(資本) : 店の元手として用意したお金(+前年度の未処理利益)。

    + 収益 : 利息や売上など、外部から入る、財産を増やす要素。
    + 費用 : 仕入や電話代など、外部へ出る、財産を減らす要素。

1.1.5 仕訳の例
  • 仕訳の具体例を幾つか見てみることにします。

  • 仕入(費用)20000円を、現金(資産)で支払った。
    + 現金(資産)が20000円が、仕入(費用)として、外へ流れています。
     

  • 売上(収益)20000円を、現金(資産)10000円と、約束手形(資産)10000円で受け取った。
    + 現金(資産)10000円と受取手形(資産)10000円(*1)が、売上(収益)として、外から入ってきます。
     
    + 取引はお金の流れなので、借方と貸方の合計金額は常に一致します。
Notes
  • 自分が約束手形の受取人(名宛人)であるとき、受取手形という勘定科目で扱います。反対に自分が振出人の場合は、支払手形(負債)という勘定科目で処理します。
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