Office 2013 と Visio 2016
2017/08/05
Office 2106 が 2013 と共存できるようになった
  • 自宅のPCで使用しているMicrosoft OfficeのVersionは2013です。今までの経験に照らし合わせると、あるVersionのOfficeを最低でも5年以上は使用するので、問題が発生しない限り Office 2016 にUpgradeする気は今のところ全くありません。(*1)

  • Office 2016 が出始めた頃は、Office 2013 が入ったPCに Office 2016 をインストールすると、Office 2013 が削除されるという仕様でした。普通はUpgradeするので、そんなに変な仕様ではありませんが、Office Personal + 単品(Access, Powerpoint, Visio)等で使っていた場合は、この単品を保持するため Office 2016を適用できないという状況でした。


    Figure 1 : Office 2016 旧仕様

  • この仕様が去年の半ば頃変更され、上記の単品製品分が保持されるようになりました。後からインストールした2016と被っていない製品分は共存/保持される形になったわけです。


    Figure 2 : Office 2016 現仕様

ではVisio 2016を追加してみる
  • OfficeにはDraw系ソフトとしてVisioがあります。私は会社PCでVisioを使用していることもあり、個人で購入するには非常に高価なものの、自宅PCへのVisio導入を検討していました。通常なら Office 2013 環境には Visio 2013 を追加します。しかし、すでに販売は Visio 2016 のみになっており、前述の通り Office 2013 との相性が悪いこともあって購入を躊躇(*2)していました。

  • その後Office 2016の仕様変更により、Office 2013 と Visio 2016 は共存可能となったため、今回 Visio 2016 を導入することにしました。何かトラブルが起これば Visio 2013 へのダウングレードを申し込めば良いので、自分のお小遣いだけ心配しつつの決定でした。

しかしすんなり入らない...
  • Visio 2016のダウンロード版ライセンスを購入後、Microsoftアカウントのサブスクリプションからインストールを行います。Visioのインストールはうまくいったのですが、念のためOffice 2013のソフトを動作確認してみると
    • Word : 「ディスクの空き容量またはメモリが不足しているため」のエラーが頻繁に出る
    • Excel : Visual Basic Editor for Applications が開けない
    のように Office 2013 の動作に問題が出るようになってしまいました。

  • 後から入れた Visio 2016 が Office 2013 を壊したのは明白なので、一度 Office 2013をアンインストールし、PC再起動を挟んで再インストールしますが、何と不具合が継続発生します。まずい Office 2013 が使えなくなった?

  • そこで、Visio 2016 と Office 2013の両方をアンインストール後、Office 2013 のみを再インストールしたところ、Office 2013の不具合は無くなりました。最悪の状況は回避されましたが、このままでは購入した Visio 2016 が使えません。あれ? 共存できるんじゃなかったっけ?

何か動かせる条件があるはず
  • うーん、本当に動かないのか? いや「マイクロソフトのサイト」で書いているぐらいなので、まるっきり嘘ということは無いはず。何か動かせる条件があるはず。

  • 最新版にしないと動かせないというのはよくある話ですが、前述のサイトでも「Office 2016 の POSA カード・ダウンロード製品を新たにご利用いただく方は、最新版の Office が自動的にインストールされます」と書いてあるので、ここは最新版と考えてOKでしょう。(*3)

  • うーん、そうだ! Visio 2010/2013 はOSと同じBitにしないといけないのだった。私の使っている Windows7 は64bit版なので、Visio 2016 も64bit版をインストールしてみよう! ということで、マイクロソフトアカウントより64bit版のセットアップファイルをダウンロード/インストールします。


    Figure 3 : 64bit版をセットアップファイルを入手するには

  • 念のため、Office 2013の64bit版をインストールし、その後 Visio 2016 の64bit版をインストールしました。デフォルトのセットアップファイルは、両方とも32bitだったので、これはいけるのではと期待しましたが、無情にも Office 2013 の動作不具合は回避できませんでした。

  • 念のため、OfficeとVisioのインストール順を変えてみましたが、やはり状態変わらずで、共存可能とするセットアップ方法が見つかりません...orz

Office 2013は最新版のはず...あれ?
  • 困ったなー、これはVisioをダウングレードしないと駄目かなと考えていました。いや、まだ頑張れる。こういう時は前提条件を疑います。それは...今入れている「Office 2013 と Visio 2016 は最新版である」ことです。現状はダウンロード版なので「最新版なはず」であり「実際にそうなのか」は確認していません。

  • Office更新プログラムを確認する方法ですが、メニューの「ファイル」へ飛び、その後「アカウント」を選ぶと、画面右側にFigure 4 が現れます。


    Figure 4 : Office更新プログラムの表示

  • その画面で、「更新プログラムの表示」から現在のインストールVersionが最新版であることを確認しました。まぁ、ダウンロードで入手したてのデータなので、それはそうだろうし、例え少し古くても共存仕様変更後の日程に相当するVersionなら問題無いと考えるのが普通でしょう。

  • VersionはOKだな...特に手が思いつかないな...と考えつつ、何気なく「今すぐ更新」を押すと、何かしらのインストールを始めました。え? 最新版じゃないの? とりあえず更新プログラム適用後、念のためPC再起動しました。
    • 後述の都合により、この作業を「マニュアル更新」と呼ぶことにします。

  • そしてPC再起動後、Office 2013 の動作を確認すると不具合は解消されていました。そうか...何かしらアップデートされたのか...しかし、ここ数日レベルの最新版じゃないと動かないというのも腑に落ちないなと思いつつ再度Versionを確認すると、更新プログラム適用前とVersionが変わっていませんでした。

  • えーと何? このVersion番号は、あくまでOffice 2013としてのVersion番号であって、更新プログラムはOffice以外の、例えばOS所属部分を更新したっていうことなのかな? 確かにOfficeのデータであれば、Office 2013 と Visio(Office) 2016のインストール順を変更したところで変化があったかもしれません。とりあえずの仮説は下記です。
    • 仮説1: Office 2013/2016共存には、OSファイルの一部変更が必要。
    • 仮説2: Office 2013/2016共存には、一部共用Officeデータのロールバック必要だがインストーラは非対応。

  • まぁ、何れにせよ、必要な処理ができていないという意味で Visio(Office) 2016 インストーラのバグ...かと思います。

まとめ: 確認できたインストール手順
  • 途中迷走があったので、余計なものが含まれているかもしれませんが、確認できた「Office 2013/Visio 2016共存環境」のインストール手順は下記です。

  • Office 2013/Visio 2016共存環境インストール手順 (2017/08/05版)
    • Office 2013をアンインストールして、PC再起動
    • Visio 2016(OSに合わせたbit版)をインストールして、PC再起動
    • Office 2013(OSに合わせたbit版)をインストールして、PC再起動
    • Office 2013のソフト(推奨はExcel)を起動して、マニュアル更新実行後、PC再起動
    • Office 2013/Visio 2016動作確認

  • 今回のレポートは同じ不具合で困っている方の一助になれば幸いです。(*5)
Notes
  • Office 2013 を購入したのも、Windows 7上で Office 2000 が動かせなかったからです。使っていた時間は5年じゃすまないですね。そんな事情でOffice 365にする気は全く起きていません。
  • 間違って購入してもサポートに連絡すれば、2013へダウングレードできたのでどうにかなるのですが。
  • このときは、そう思っていました。
  • 難しすぎる問題は、大抵与えられた条件が実際とは異なっている。本当は「東に10m行ったところにある」ものが「西にある」と条件付けされたら、ほぼ地球一周しないと辿り着かない。エンジニアはこういった状況に頻繁に遭遇するため、調査条件の確認にうるさくなる傾向にあります。
  • 本音は愚痴りたかっただけです。調査で休日が一日つぶれた...泣ける...。
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