C++言語解説:参考文献と環境構築
2002-07-02

参考文献について

 ・本テキストの内容は以下の本を参考としています。
 
   [1] 題名 : 標準講座C++ (C++ from the Ground Up)
     著者 : ハーバート・シルト (Herbert Schildt)
     発行 : 翔泳社
     説明 : 読みやすい!!。そして詳しい。かゆいところに手が届く。プログラムが
         初めての人にもお勧め。テキストの章構成はこの本を参考にしています。

   [2] 題名 : プログラミング言語C++ 第3版 (The C++ Programming Launguage
         Third Edition)
     著者 : ビョーン・ストローストラップ (Bjarne Stroustrup)
     発行 : アスキー
     説明 : C++の基準本です。ただしCの知識が無いと非常につらい。ある程度C++
         について勉強してから、根底にある設計思想を参照するときに見る本で
         す。つまりプロ向け。筆者(私)は「原著」と呼んでいます。

   [3] 題名 : ANSI C/C++辞典
     著者 : 平林雅英
     発行 : 共立出版
     説明 : ANSIとしての規格や、C及びC++でわからない言葉に出会ったとき、この
         本を調べれば大抵は解決します。

 ・その他の参考文献は以下です。更に学習を進めたいときに読んで下さい。
 
   [4] 題名 : Effective C++ 改訂2版
     著者 : スコット・メイヤー (Scott Meyers)
     発行 : アスキー
     説明 : プログラム実装時の注意点が、非常に実践的に書かれています。続編と
         して「More Effective C++」もあります。
   
   [5] 題名 : オブジェクト指向開発講座
     著者 : Tucker!
     発行 : 翔泳社
     説明 : C++の機能と一緒にオブジェクト指向分析について実践的に説明してい
         ます。オブジェクト指向入門に最適です。
   
   [6] 題名 : STL標準講座
     著者 : ハーバート・シルト (Herbert Schildt)
     発行 : 翔泳社
     説明 : 参考文献[2]で説明される、最新のC++追加機能「標準テンプレートライ
         ブラリ」。具体的な使用法が書かれています。ただし、今回のテキスト
         ではSTLを対象外としています。


C++の学習環境について(コンパイラの入手)

 ・C++を学習するためには、実験的に使用できるコンパイラは必須です。幸いにもC++の
  場合、フリーのコンパイラ環境が多く揃っています。
 
   [1.Windows系]
    (1-1)Borland C++ Compiler 5.5
     説明 : C++ Builderに採用されているコンパイラです。フリーですがC++コンパ
         イラとしては完全な機能を持っています。今回の教育では、このコンパ
         イラの使用が前提です。尚、C++ Builderがインストールされているマ
         シンには当然同機能があります。
        
     入手 : 以下のURLからダウンロードして下さい。
(2002/6/29現在)
          http://www.borland.co.jp/cppbuilder/freecompiler/index.html
         又は、「C Magazine」(ソフトバンク,月刊)の付録CD-ROM等に付いてい
         ます。インストール方法はダウンロードキット内のindex.htmlを参照し
         て下さい。
     
     使用法 : MS-DOSプロンプトにて
           > bcc32 ソースファイル名.cpp
          コンパイル結果として、ソースファイル名.exeが作成されます。
    
    (1-2)Microsoft Visual C++ 6.0
     説明 : これはもちろんフリーではありませんが、すでにVisual C++がインスト
         ールされているマシンでも単体のC++コンパイラを使用することができ
         ます。
     
     使用法 : MS-DOSプロンプトにて
           > cl -GX ソースファイル名.cpp
          コンパイル結果として、ソースファイル名.exeが作成されます。


   [2.UNIX系]
    (2-1)GNU gcc
     説明 : SunOS, Solaris, Linux, FreeBSDを問わず、多くのUNIX系OSで動作する
         フリーのC++コンパイラです。
     
     入手 : GNUのサイト(http://www.gnu.org/home.ja.html)等から入手可能。ただ
         しインストールにはUNIX管理の知識が必要なので今回は説明しません。
         尚、ヒントとしてSolarisに最初のコンパイラとしてインストールする
         場合、Solarisインストールパッケージとして「Entire Distribution」
         が選択されていないと、gccは動作しません。
     
     使用法 : プロンプトにて
           % g++ -o 出力ファイル名 ソースファイル名.cpp
          コンパイル結果として、出力ファイル名(実行可)が作成されます。


   [3.Mac系]
    ....残念ながら筆者はMac系の環境をよく知りません。情報求めます。
    
    
動作の確認

 ・以下の簡単なコードをコンパイル/実行して、環境の動作確認をしましょう。

   [リスト1. Hello World]
   ┌───────────────────────────────────┐
    #include <iostream.h>
    
    int main() {
      cout << "Hello World" << endl;
      return 0;
    }
   └───────────────────────────────────┘
   ┌───────────────────────────────────┐
    [出力結果]
    Hello World
   └───────────────────────────────────┘

                                       以上

[Revision Table]
 |Revision |Date    |Comments
 |----------|-----------|-----------------------------------------------------
 |1.00   |2002-05-02 |初版
 |1.01   |2002-05-11 |clコマンドラインコンパイラ実行方法修正
 |1.02   |2002-05-18 |ファイル名変更
 |1.03   |2002-06-29 |内容修正
 |1.04   |2002-07-02 |語句修正
[end]
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