キーボードを掃除しよう
2021/03/14
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この半年はいろいろありました
- 前回のコンテンツを書いてから半年近く経っています。この半年は近年に無い「落ち着きの無さ」の中で過ごすこととなり、全く「趣味的にコンテンツを書く」といった気分にならない状況でした。
- その理由ですが、実はコロナ禍の影響で身の置所が無くなる状況(*1)になっていました。しかし既に次の道に進むことができ、更に「やっていけそう、そして貢献できそう」という感触を掴んだことで、ようやく精神的に落ち着いてきました。
- 改めて考えてみると、こういう時は本当に「人の伝手」が大事なのだと思います。幸運にも、これからどうしようかなと考え始めてから1,2週の内に、何人かの方が声を掛けてくれました。そのおかげで次の道はすぐに決まったのです。
- 今回の経験から、エンジニアにおける「人の伝手」とは、付き合いとか挨拶とかそういった云々ではなく、ただ「相手目線で仕事をする」ことの「積み重ね」だと意識するようになりました。新たな場においても、この点についてだけは、同じ心持ちでやっていこうと思います。
キーボードという相棒の掃除を
- 4月からずっと在宅勤務だったため、職場にキーボードを置きっ放しでした。このキーボード、多分15年ほど使っています。もう「相棒」と言えるキーボード(*2)を、当然次の職場でも使う気満々でしたが、久しぶりに事務所へ行ってキーボードを触ると「うっ...ちょっとペタペタする...」。
- そこで今回新しい職場へ持っていく前に、このキーボードを掃除することにしました。確か5年前にも掃除した気がします。そのときは打鍵音が「曇って」きたからで、大分「あれ」な状態でした...。今回も放ったらかしのためか、結構な感じです。
Figure 1: 掃除前のキーボード...影が...写真撮り下手でごめんなさい
※クリックで拡大しますが...気持ち良くない画像なのでご注意を。
- ちなみにキートップを取り外し後、もとへ戻すために写真を撮っておく作業は必須です。くれぐれも忘れないように。
掃除の前にキーボードの構造について
- さて、Figure 1の写真を見た方はお気付きかもしれませんが、私の使っているキーボードは Happy Hacking Lite 2です。ラバードームで支えつつ、メンブレンシートに付いている電極をコンタクトさせる方式(*3)です。構造を下記に示します。
Figure 2: メンブレン/ラバードーム式キーボードの構造
- Figure 1を見るとわかるように、キートップを差し込むガイドパネルの穴はラバードームで塞がれているので、メンブレンシートとPCB部には、ほとんどホコリやゴミは入りません。
- そのため、掃除の対象はキートップ/ガイドパネル/ラバードームの3つがメインです。そして最も汚れているのはキートップの隙間から入り込んだホコリやゴミを黙々と溜め込んでいるガイドパネル...何と言いますか、暗黒面とか、腐海とか、そんな感じです。
Figure 3: 最も汚れているのはガイドパネル
キートップを外すのに道具が必要
- 最も汚れているのはガイドパネルですが、今回キートップも1年近く放置が故にかなり汚れており、何れにせよキートップを全て抜く必要があります。
- このキートップ、手でも取れなくはないですが、全キートップを取るとなると絶対に指の爪を痛めるので、キーを引き抜く道具(キープラー)は入手すべきです。私は、このキープラーを会社近くのヨドバシで購入しました。見た感じチープですが、特に不都合はありませんでした。5年前の掃除でも使用し今回で2回目ですが、よく無くさずに持っていたなぁと。
- さて、このキープラーでサクサクとキートップを抜いた後ですが、抜いたキートップを100円ショップなどで購入できる小さめの洗濯ネットに入れます。その後浴室に持ち込んだバケツにシャワーでお湯を入れ、洗濯ネットに入ったキートップを沈めた後、中性洗剤を入れてかき混ぜます。その後2,3時間放って漬け洗いです。
ガイドパネルの洗浄
- キートップを漬け洗いしている間に、次はガイドパネルの掃除です。ガイドパネルを外した後、まずはゴミを掃除機で吸います。掃除機でなるべくゴミを吸った後、古い歯ブラシと中性洗剤を持って浴室に行きます。
- この後は中性洗剤を付けた歯ブラシで磨きつつ、お湯をかけてガイドパネルを洗浄します。とにかくこれが一番汚れているので念入りにします。磨く/お湯ですすぐを根気よく繰り返し、気が済むまで洗浄しましょう。
ラバードームは普通にお湯洗い
- ラバードームはそれほど汚れていないと思いますが、大抵一枚のゴムシートになっており、掃除機では掃除しにくいので、軽くお湯洗いします。
- 洗剤は使うのを避けたほうが良いかと思います。
そして1日乾燥させる
- ガイドパネルとラバードームを掃除後、メンブレンとPCB部はほとんど汚れがないと思うので、軽くホコリを払っておきます。ケース部は中性洗剤を付けた布で拭けばきれいになりますが、組付け前は部品がバラけてしまうので、組付けで隠れる縁の部分だけ先に掃除しておきます。
- ここまで作業後、休憩にコーヒーでも一杯飲んだ頃には、キートップの漬け洗いも丁度良い頃なので、バケツの中でお湯を入れつつすすぎ流します。その後取り出して乾燥です。キートップは乾きにくいので、部屋の中で1日ほど乾燥させます。ついでにラバードームとガイドパネルも一緒に乾燥させます。
Figure 4: キートップは1日乾燥
ラバードームとガイドパネル組み付け後、側面/底面の掃除
- 水洗いした部品を1日乾燥後、組付け作業に入ります。ラバードームをメンブレンシートに被せます。ガイドパネルを取り付ける前に汚れが残っていないか確認しましょう。ガイドパネルもようやくお見せできる状態です(笑)。
Figure 5: ガイドパネル取り付け前の確認
- ガイドパネル取り付け後、キーボードの側面及び底面を、中性洗剤を含ませた布で磨きます。汚れが取りにくいところは...アルコールをちょっとだけ使います。まぁ、底面なので、触った感じが問題無ければ良しです。ちなみに写真を撮った後、足の部分が気に入らず更に掃除しました。
Figure 6: 底面も忘れず掃除
最後にキートップを付けて終了
- 最後にキートップを取り付けます。元の写真を見ながら間違えないようにキートップを差し込んでいきます。キートップの差し込みに道具は必要ありません。どんどん手で差し込んでいけます。
Figure 7: キートップ取り付け後、掃除終了
- 使い込んでる感はありますが、汚れている感じは無くなりました。私としてはこれで満足。最終確認としてPCに取り付け、各キー入力が思った文字になるかをチェックします。間違えていたら、キープラーで抜いて正しい位置に指し直せばOKです。
- 手入れしたキーボードは現在気持ちよく使えています。まだ10年程度使えるような気がしますので、USB有線接続が無くなるまでは、このまま使い続けそうです。
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Notes
- 2月末に「新たな道を歩む」人達が挨拶のために集まったのですが、人数の多さ故か、さながら「学校の卒業式」でした。
- 違うキーボードを使うとかなり違和感があります。自宅でも同型キーボードなので、在宅勤務では困りませんでした。
- 寿命が問題にされる方式ですが、15年経った今でもラバードームのシリコンゴムに問題となる劣化はありません。
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